8月20日(火)に2024年度 第3回 『JUFA REFEREE SELECT SEMINAR』をオンラインにて開催いたしました。
全日本大学サッカー連盟(JUFA)審判部会では、継続的な学生審判員の育成を目的に、これまで本連盟主催の各種大会にて審判割当を行ってきた全国各地域の学生審判員を『JUFA REFEREE SELECT』として招集し、オンラインにて定期的なセミナー(『JUFA REFEREE SELECT SEMINAR』)を開催しています。
第2回に引き続き、ゲストとしてJFA審判マネージャー(東海地域RDO:Referee Development Officer)の村上伸次氏にもご参加いただきました。
来週より開幕する「2024年度 第48回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント」では、JUFA REFEREE SELECTからも担当審判員が派遣されることとなっており、開幕直前の開催となった今回のセミナーでは、同大会で運用される「サッカー競技規則2024/25」の改正箇所にフォーカスが当てられました。
第1回から継続して行われている映像クリップディスカッションでは、ペナルティーエリア内の意図的ではないハンドの反則に関わる事象を題材に、議論を行いました。ディスカッションの中で、特にペナルティーエリア内においては、ハンドの反則が起こるかもしれないと常に警戒する危機意識を持ち、適切なポジショニングのもと積極的に事象を確認しにいくべきであるといった意見が述べられました。またそのために、攻守の切り替えに伴う動きの切り替えや動き出しが必要になるという点も確認されました。
また、ゲストの村上氏からは、ペナルティーエリア内でアドバンテージを適用するケースでは、混乱やリスクを避けるため、シグナルはするべきでないという指摘もありました。
今後も継続的な学生審判の育成を目的に、様々なテーマのもと定期的なセミナーを開催していきます。
【インストラクターからのコメント】
青山健太 全日本大学サッカー連盟審判部会長
第3回『JUFA REFEREE SELECT SEMINAR』を開催させていただきました。近況報告として8つの地域連盟における審判活動をプレゼンしていただきました。プレゼンから、各地域で開催されるユース年代や大学生を対象としたフェスティバルを利用し、地域単体での研修や他地域を交えた交流研修が開催されていることがわかりました。現状地域連盟ごとの審判活動には大小の差があります。しかし、交流研修を実施することによって様々な情報交換をする機会となり、各地域連盟として、「組織としての審判活動の活性化」に繋がることが期待できます。
映像クリップディスカッションでは総理大臣杯にて運用される競技規則改正に関わるシーンを取り上げました。「競技規則の理解と正しい適用」を学習する機会となり、実践の場において本研修会での学びが活かされることを期待します。
【審判員からのコメント】
佐々木就将 2級審判員(一般財団法人関東大学サッカー連盟/順天堂大学)
各地域の活動報告では、地域間交流を行った報告や、合宿についての共有など、夏季休暇を使用して、各地域充実した活動を行っていることを確認することができました。特に地域間交流はとても素敵な取り組みだと感じています。夏季休暇中のみならず、継続して取り組みを進めていけたら良いと考えています。
新競技規則に関わる事象についてのディスカッションでは、活発な議論がなされました。現場で正しい対応をするためには、日頃からこのような場を通して整理を行う必要があります。判定についてだけではなく、より良くするためにはどうすれば良いか、自分だったらどのようにしていたのかなど、積極的に意見交換を行い、とても充実したディスカッションになりました。
9月に東北で開催される総理大臣杯には、今回のセミナーに参加した審判員の多くが派遣されることになっています。今回のセミナーでの学びを活かすことができるように、引き続き準備に努めてまいりたいと思います。
総理大臣杯に参加しない審判員も、次回のセミナーで充実した表情を見せられるように、取り組みを継続してまいります。