このたび、一般財団法人全日本大学サッカー連盟理事ならびに一般財団法人関東大学サッカー連盟事務局の櫻井 友より、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、1カ月分の給与を寄付したいという申し出がありました。一般財団法人全日本大学サッカー連盟ならびに一般財団法人関東大学サッカー連盟ではこの申し出を受け、国境なき医師団、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会、地方公共団体に寄付させていただきます。
寄付を申し出た櫻井 友からのコメントは以下の通りとなります。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が続き、当たり前だった日常生活が奪われてしまいました。ニュースを見ると海外の企業の役員等は、新型コロナウイルスの影響を受けた業績悪化の中で、自ら給与の返納を行っています。新型コロナウイルスの影響で大幅に給与がカットされている人々、自粛要請により仕事がない苦しい人々も多くいます。100年に1度とまで言われるこのような状況の中で、自分にできることを考え、寄付をさせていただくことを決めました。
寄付先に国境なき医師団を選んだ理由は、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大を受け、医療崩壊を起こしている国、また医療体制が脆弱な国が世界中には多く存在しているからです。
次に、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会を選んだ理由は、大会の延期に伴い、莫大な費用がかかることが予想されるからです。
大会延期前で、すでに当初予算の7000億円を大幅に超え、3兆円超える金額が算出されています。さらに今回の延期では、6000億円がかかると言われています。
当初の予定より費用がかかっていることなどいろいろな問題はありますが、大会を目指してきた選手及び大会を楽しみにされている人々のためにも、大会は無事に成功してほしいと考えております。そして、このオリンピック・パラリンピック競技大会が無事に開催された場合、一番恩恵を受けるのはスポーツ関係者です。可能な限りスポーツ関係者が延期に伴う費用を捻出するべきだと考え、今回はいちスポーツ関係者として寄付をさせていただきます。
最後の地方公共団体ですが、自分の住んでいる身近な地域に還元したいとの考えから、寄付先とさせていただきました。
飲食店などへの自粛要請が出されていますが、打撃を受ける店舗営業者、従業員の方々への支援策はまだ決まっていません。私の寄付は、打撃を受けた方々を救えるほどのものではありませんが、少しでも役に立てていただければ幸いに思います。
自分が生活をできているのは、仕事があるからです。また仕事があるのは、社会がその仕事の必要性を認めているからだと思います。だからこそ社会のためにできることを考え、行動するべきです。
今自分だけ良くても、社会が良くならなければきっとダメになってしまうでしょう。この厳しい状況だからこそ、社会全体で苦しみを分かち合うことが重要だと思います。
昨年のラグビーワールドカップ2019日本大会では、“ONE TEAM”というスローガンが話題になりましたが、一つになればきっと乗り越えることができるはずです。
最後になりましたが、新型コロナウイルス感染症に罹患された方々には謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早いご快復を心よりお祈り申し上げます。