10月29日(火)に2024年度 第4回 『JUFA REFEREE SELECT SEMINAR』をオンラインにて開催いたしました。
全日本大学サッカー連盟(JUFA)審判部会では、継続的な学生審判員の育成を目的に、これまで本連盟主催の各種大会にて審判割当を行ってきた全国各地域の学生審判員を『JUFA REFEREE SELECT』として招集し、オンラインにて定期的なセミナー(『JUFA REFEREE SELECT SEMINAR』)を開催しています。
今回のセミナーでは、「2024年度 第48回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント」の振り返りとして、大会の中日を利用して行ったグループ活動の報告が行われました。
各グループからは、大会開催地である宮城県・岩手県の史跡や名勝地を訪れて学んだ歴史や文化、それぞれの場所で感じた町の魅力が報告されました。現地に行かないと分からない人の温かさや風情などを体感するとともに、仲間同士の交流が深まりました。そして東日本大震災を後世に伝えるための施設訪問では、改めて自然の力に勝つことはできないこと、だからこそ備えが大切であることを改めて実感しました。
ピッチから飛び出した今回のグループ活動。全日本大学サッカー連盟では「全日本大学サッカー連盟宣言」に基づき、技術力の向上だけではなく、自立した人間形成も目的として、多様な活動を実施しています。
今後も継続的な学生審判の育成を目的に、様々なテーマのもと定期的なセミナーを開催していきます。
【インストラクターからのコメント】
赤阪修 全日本大学サッカー連盟審判部会員
9月に開催された総理大臣杯の期間中に実施されたフィールドワークの発表についてフィードバックを行った。各班フィールドワークを通して地域の良さを知るとともに、メンバー間のチームワークを深めた様子がうかがえた。プレゼンテーションをする際、裏付けに基づいた事実については自信をもって伝えてほしいと要求した。「~らしい、~だそうだ」では説得力に欠けてしまう。ピッチ上のレフェリングと同様に事実なのか、予測なのか、主観的な内容なのか、それらを明確に分けることで聞き手も納得感が変わってくる。
12月から開催される大学選手権の割当の考え方についても説明を行った。今年から大学選手権の大会方式が変わったことに伴い、関東、東海、関西、九州の4地域に分かれて試合が開催され、これによって多くの審判員にも活躍の機会が増える。
大学選手権はこの『JUFA REFEREE SELECT SEMINAR』の集大成である。全日本大学審判選抜として最大限の準備をして臨んで欲しいと伝えた。12月の学生諸君の活躍に期待したい。
【審判員からのコメント】
竹本琉飛 2級審判員(北信越大学サッカー連盟/金沢学院大学)
全国から多くの審判員が参加し、様々な意見交換を行うことができ、充実したものになりました。また今回は、総理大臣杯のグループ学習の発表がありました。それぞれが感じたことを、発表を通じて共有することで新たな学びにつなげることができました。特に石巻南浜津波復興祈念公園を訪れたグループの発表で、地震の怖さや自然の怖さを改めて感じ、備えの大切さを実感しました。レフェリーを務める上でも同じように準備や備えが大切であるため、より意識して今後も取り組んでいこうと思います。各地域でシーズンも終盤を迎え、昇降格に直結する重要な試合なども増えてくるので、より一層気を引き締めて頑張っていこうと思います。