デンソーカップチャレンジサッカー広島大会が開幕を迎えた。あいにくの天候ではあったが、エディオンスタジアム広島で行われた開会式では全日本選抜主将の福島春樹(専修大学・3年)が選手宣誓を行い、各地域選抜同士のプライドをかけた戦いが繰り広げられた。
エディオンスタジアム広島で行われた全日本大学選抜と東海・北信越選抜の試合は、立ち上がりから全日本選抜が圧倒する。11分、10番・長谷川竜也(順天堂大学・3年)の縦パスから2番・室屋成(明治大学・2年)のオーバーラップでサイドを崩すと、8番・和泉竜司(明治大学・3年)が右足で合わせ先制。試合の流れを引き寄せた全日本選抜は19分、左サイドのパスから11番・呉屋大翔(関西学院大学・3年)が追加点をあげると、前半終了間際の43分にも再び11番・呉屋大翔が自身の2ゴール目となる3点目を決めて、勝負を決定づける。後半、余裕を見せる全日本選抜は83分に16番・八久保颯(阪南大学・3年)のクロスから9番・澤上竜二(大阪体育大学・3年)が右足で押し込み、とどめを刺した。東海・北信越選抜は攻め返す場面も見せたが、決定機を欠き、全日本選抜が快勝する形となった。
補助競技場での第一試合は、守備からカウンターを狙う中国・四国選抜と、パス回しから攻撃の機会をうかがう関東選抜Aの対戦となった。前半に7本のシュートを放つ関東選抜Aは39分に7番・佐藤遵樹(専修大学・2年)のクロスから、10番・藤本佳希(明治大学・3年)のボレーシュートで待望の先制点をあげる。後半、中国・四国選抜も豊富な運動量とサイドを起点とした攻撃で同点の機会を虎視眈々と狙うが、決定機を逃してしまう。1点リードの関東選抜Aは78分、交代で入った9番・矢島輝一(中央大学・1年)がバイタルエリアでファウルを受け、FKを獲得。4番・田上大地(流通経済大学・3年)が狙ったシュートは、相手DFに当たるラッキーなゴールだったが、追加点をあげた関東選抜Aが中国・四国選抜を突き放して勝利を収めた。
同じく補助競技場の関東選抜Bと九州選抜の第二試合は両者互いに譲らない試合となった。立ち上がりから両チームとも激しいプレスと裏への動き出しを意識し、試合を進める。均衡が破れたのは35分、関東選抜Bは右から10番・端山豪(3年・慶應義塾大学)からのクロスに20番・ジャーメイン良(流通経済大学・1年)がゴール前で競り合ったこぼれ球を、8番・早川史哉(筑波大学・3年)が右足で押し込み、1-0のリードで前半を折り返す。後半、九州選抜は50分に右サイドの直接FKから8番・野嶽惇也(福岡大学・2年)が同点弾を決める。追加点を狙う両チームであったが、決定機を作ることが出来ず、PK戦に突入。PK戦では、ひとり目のキッカーを両チームともにセーブ。関東選抜BのGK中島宏海(3年・流通経済大学)がふたり目も止めて優位に立ったかと思われた。しかしその後は九州選抜が成功させたのに対し、関東選抜Aはふたり続けて決めることができず、結局2-3でPK戦を制した九州選抜が2回戦へ駒を進めた。
第一球技場で行われた北海道・東北選抜と関西選抜の対戦は、試合開始早々3分に相手フィールドプレーヤーのハンドから関西選抜がPKを獲得。これを11番・刈谷聖哉(近畿大学・3年)が右足で落ち着いて決め、先制する。前半の内に追いつきたい北海道・東北選抜であったが、前半のシュート数はわずか1本。攻撃の形を作ることが出来ない。対する関西選抜は攻守の素早い切り替えから試合を優勢に進める。35分にGKのクリアミスから13番・久保賢悟(びわこ成蹊スポーツ大学・3年)がシュートし、2-0で前半を折り返す。後半、北海道・東北選抜は豊富な運動量から相手DFの隙をついて53分に9番・阿部太紀(札幌大学・3年)が1点を返す。巻き返しを図りたい北海道・東北選抜であったが、中央でボールを奪った関西選抜の17番・森俊介(関西学院大学・2年)のパスから、再び13番・久保賢悟が左足で決め、3-1で試合終了。幅広く試合展開する関西選抜が終始優勢に試合を進める形となった。
試合写真は全日本大学サッカー連盟facebbokで掲載中です。
全日本選抜対東海・北信越選抜
中国・四国選抜対関東選抜A
関東選抜B対九州選抜
北海道・東北選抜対関西選抜