第29回デンソーカップチャレンジサッカー広島大会第3日目は、広島修道大学グラウンドで7・8位決定戦、広島広域公園補助競技場で5・6位決定戦、そして広島広域公園第一競技場で3・4位決定戦と決勝戦が行われた。どの試合も、互いの意地がぶつかりあう好ゲームとなった。
広島修道大学Gで行われた7・8位決定戦は、中国・四国選抜と、北海道・東北選抜の対戦となった。
まずは前半、幸先よく先制したのは中国・四国選抜。17分、13番・山崎一帆(高知大学・1年)がロングフィードに抜け出して冷静に決めた。前半はこの1点のみだったが、後半に入って中国・四国選抜の攻撃陣が爆発する。まずは52分、8番・岡田千裕(高知大学・3年)が決めると、直後の56分には9番・國師龍也(福山大学・2年)が決め、リードを3-0に広げる。しかし中国・四国選抜の攻撃はまだまだ止まらず、その後さらに3点を追加すると、北海道・東北選抜の追撃を7番・高橋晃司(仙台大学・3年)の1点に抑え、6-1の圧勝で7位を確定させた。
広島広域公園補助競技場で行われた5・6位決定戦は、東海・北信越選抜と、関東選抜Bの対戦となった。
立ち上がりから試合を支配したのは関東選抜Bだった。しかし、10番・端山豪(慶應義塾大学・3年)を中心にチャンスを作るものの、なかなか得点には至らない。そんな中、試合は意外な形で関東選抜Bが動かすこととなった。24分、相手GKのパスミスを15番・塚川孝輝(流通経済大学・3年)が拾うと、そのパスを受けた13番・中野誠也(筑波大学・1年)が、難なくゴールを決めて1-0に。しかし、対する東海・北信越選抜も40分、CKのこぼれ球を13番・志知孝明(東海学園大学・3年)が押し込み同点。前半のうちに試合を振り出しに戻した。後半も関東選抜Bが試合を有利に進めるが、追加点を奪うまでには至らない。すると試合も終盤にさしかかった87分、東海・北信越選抜が相手ゴール前でのFKのこぼれ球を繋ぎ、最後は9番・知念慶(愛知学院大学・2年)が押し込んで値千金の決勝弾。そのまま逃げ切った東海・北信越選抜の5位が決定した。
広島広域公園第一競技場で行われた3・4位決定戦は、関東選抜Aと関西選抜の対戦となった。
互いに前線から激しくプレスを掛けあう展開となった前半、運動量で勝る関東選抜Aが何度かチャンスを作るもののスコアレスのまま前半が終了する。関西は後半開始と同時に、6番・徳永裕大(関西学院大学・2年)、7番・外山凌(阪南大学・2年)を一気に投入。この交代が試合の流れを関東Aから関西へと引き寄せることになった。関西は前半とは一転、関東Aから主導権を奪うと、73分には右サイドをドリブル突破した10番・茂平(立命館大学・3年)からのパスを受けるた6番・徳永裕大が、一瞬の隙を突いて貴重な先制点を決めた。その後も関西選抜は攻め続けたが追加点を奪うには至らず。それでも関東選抜Aを無失点に抑え、結局1-0のまま試合終了。関西選抜が3位の座を手にした。
広島広域公園第一競技場で行われた決勝戦。全日本選抜と九州選抜の一戦は 互いに譲らない熱戦となった。
大方の予想通り、前半立ち上がりから全日本選抜が試合の主導権を握る。しかし九州選抜はGK 1番・楠本祐規(九州産業大学・3年)を中心とした好守で前半を無失点で切り抜ける。後半、先に試合を動かしたのは九州選抜だった。後半開始早々の46分、後半から入った11番・薗田卓馬(福岡大学・3年)が、ゴール前のこぼれ球を押し込んで先制点をあげる。全日本選抜にとっては今大会初失点。しかしこのままでは終われない全日本選抜は59分、7番・小林成豪(関西学院大学・3年)が、澤上竜二のクロスから2試合連続となるゴールで、すぐさま追い付く。その後は、追いついた勢いそのままに全日本選抜が攻勢を強めるも、ラストパスの精度を欠き逆転ゴールを奪うことができない。試合はそのまま1-1で終了し、勝負はPK戦に委ねられることになった。4人目まで全員が決めた全日本選抜に対し、九州選抜は3人目が失敗。最後は全日本選抜GK 1番・福島春樹(専修大学・3年)がシュートをゴールに沈め、5-3でPK戦を制した全日本選抜が2大会連続の優勝を果たした。
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全日本大学選抜対九州選抜
関東選抜A対関西選抜
東海・北信越選抜対関東選抜B