【ONE GOAL ONE DREAM プロジェクト】小林成豪選手、薗田卓馬選手が土砂災害被災小学校を訪問
2015/03/06
『第29回デンソーカップチャレンジサッカー広島大会』期間中、参加選手たちは試合を行うだけではなく、地域貢献活動や平和学習など、サッカー以外のことを学ぶ時間が設けられました。
そのひとつとして行われたのが、『デンソーカップチャレンジサッカー ONE GOAL ONE DREAM プロジェクト』です。このプロジェクトは、2014年8月 20 日に広島県広島市で発生した、豪雨による大規模な土砂災害によって被害を被った安佐南区の小学校数校に対して、全日本大学サッカー連盟および、大会参加選手から、大会の全ゴール数分のサッカー ボールの寄贈をさせていただくという企画です。寄贈するボールについては、広島県広島市に本社を置く株式会社ミカサ様からご提供をいただきました。
ボールの贈呈は大会2日目の試合後に行われ、それぞれ準決勝戦でゴールを決めた全日本大学選抜の小林成豪選手(関西学院大学・3年)と、九州選抜の薗田卓馬選手(福岡大学・3年)が、昨年被災された広島市立梅林小学校を訪問。ボールとともに、当日ゴールを決めた全選手のサイン色紙を手渡しました。
今はふだんどおりの様子を取り戻している梅林小学校ですが、豪雨の際には避難所となり、被災された多くの方が身を寄せたことなど、当時の被害の様子などを梅林小学校の方からうかがった2選手。今もまだ被害の爪痕を残す場所が、校舎の窓から見られると聞き、実際にその被害の大きさに衝撃を受けた様子でした。
訪問を終えた後、薗田選手は「被害のすごさを知って、サッカーがやりたくてもやれない子がいるということを知りました。その中で、自分がサッカーができるということに感謝したいと思いました。改めて、環境や親、友だちなどに対して感謝の気持ちを忘れずに、これからもサッカーを続けていきたいと感じました」とコメント。
小林選手は「土砂災害のことはテレビやニュースで知っていましたが、実際に現地に足を運ばないとわからないこともたくさんありました。被災された方の話を聞いてショックを受けたし、悲しい気持ちにもなりました。自分たちができることは1試合1試合全力でプレーすることだけですが、少しでも被災者の方を元気づけられればいいと思いました」と感想を述べました。
この日は、大会2日目までのゴール数である24個のボールを寄贈したふたりでしたが、決勝戦では両選手ともに1ゴールずつをあげる活躍を見せました。2選手が決めた2ゴール分のボールは、後日梅林小学校に寄贈される予定です。