JUFA 全日本大学サッカー連盟

全日本大学選抜
ユニバーシアード男子代表 直前合宿レポート
2015/06/26
 第28回ユニバーシアード競技大会の直前合宿も4日目を迎えました。折り返し地点を過ぎた今日は、午前中の練習を急遽オフとなり、選手めいめいの、コンディションを整える時間にあてがわれました。

 しかし午後は一転、約2時間半にわたり密度の高いトレーニングが行われました。選手たちはボールを使ったストレッチの後、4対5でボール回しを行いながらウォーミングアップしていきます。その後は、攻撃の形や動き出しの確認を中心とした戦術練習を行いました。神川監督からは「トライ&エラー&トライでいこう」、「クロスが入った時には、もっとアクションを変えていこう!」など、頻繁に指示の声が飛びます。

 午後のトレーニングでもっとも時間を割いて行われたのは、セットプレーの確認でした。これまでの試合を振り返り、このチームのセットプレーからの得点が少なさを課題のひとつにあげていた神川監督。「セットプレーからの得点をこのチームの武器にしよう」と選手たちに声をかけ、何度となくセットプレーからの攻撃、そして守備の確認を繰り返しました。

 セットプレーの練習の後は15分の紅白戦を行い、最後にはふた手に分かれてPK戦の練習をし、午後のトレーニングは終了となりました。いずれも実戦を意識したトレーニングで、大会に向けての準備は着々と進んでいます。明日の午後には、この合宿の総まとめとなる産業能率大学とのトレーニングマッチが行われる予定です。


【選手コメント】

■八久保颯(阪南大・MF・4年)

 今は、いい緊張感をもってチームメイトと一致団結できているという手応えがあります。大会に向けた合宿期間は短いので、受け身になるのではなく、自分から積極的にみんなとコミュニケーションをとることを意識しています。このチームのみんなとは、ユニバーシアードという大会を通じて、今後もいい関係を築けたらいいと思っています。
 一昨日に22歳の誕生日を迎えましたが、夕食のバーベキューのときにはみんなにバースデーソングを歌ってもらいました。……その後、プールに落とされもしましたが(笑)。そうやってみんなと自分の誕生日を過ごせてよかったです。今年は自分にとって今後の人生を決める大切な年になると思っています。だからこそ、これまで生きてきた中で、いちばんがんばれる年にしたいし、ユニバーシアードではしっかりとした結果を残したいと思うし、ここまで育ててくれた親に感謝をしたいと思います。


■新井一耀(順天堂大・DF・4年)

 これまで準備してきた中でも、この合宿は特にチームの雰囲気が違うような気がします。緊張感をもって練習をできているので、あとはいいコンディションを維持して、大会で結果を出すだけだと思っています。そのためにも、残りの練習とトレーニングマッチをいいものにできるようにしたいと思っています。(怪我のため出場辞退となった)山越(康平)がいない分、自分が果たさなければならない役割は大きいと思うので、これまで以上に声を出したり体を張ったプレーをしなければならないと感じています。だからこそこの準備期間で、練習からしっかりと声を出していきたいです。


■小林成豪(関西学院大・4年・MF)

 今は、チームとしても自分個人としても集中力を高めて、ひとつひとつの練習もこなせていると思います。トレーニングの強度はけっこう高いのですが、ひとりひとりが集中しているので、実戦に近い形でいい準備はできています。あとはユニバーシアード優勝という目標を達成できるよう、1日1日、しっかりとやっていくだけです。個人的には、攻撃にからめても得点ができないということが課題だと思っています。関西学生リーグでも、攻撃の形はできているのにシュートの部分で相手にブロックされたり、ミスをしていたりしているので、大会に向けて最後の部分の精度を高めていきたいと思います。