JUFA 全日本大学サッカー連盟

全日本大学選抜
第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州) 準々決勝(vsフランス)監督、選手コメント
2015/07/10
 準々決勝、対フランス戦に勝利したユニバーシアード日本男子代表の試合後、ならびに10日練習時の監督、選手コメントです。


【監督、選手コメント】

■神川明彦監督

 予想以上に相手に引かれる展開となりました。今日の高温多湿の環境が相手チームの足を止めてくれた部分は大きいと思います。ただ、もう2、3点取れていればというシーンはあったし、依然、決定力不足の課題は残ったままです。あと2試合で、それをどこまで改善できるかだと思っています。また、後半相手に攻めこまれたときにつないでいなすことができないことも、課題だと思います。
 ただ、とりあえず前回大会の雪辱を果たせたことは大きいです。前回のユニバーシアード日本代表がフランスに敗戦したことで我々にもいい意味での課題がつきつけられました。それを受けて、合宿中から準備をすることができたのがよかったと思います。田上選手のフリーキックは、ずっと練習をしてきた努力の賜物だと思っています。ようやく決めてくれました。ただ、最後に怪我をしてしまった、その代償は大きいと思います。

■福島春樹(専修大・GK・4年)

 次の試合につながる無失点試合だったと思います。相手には身長の高い選手が5~6人いる中で日本は自分も含めそう大きな選手がいません。それでも、体をしっかりとぶつけていけば、守りきれると思っていました。今日のような試合展開に、なればなるほど集中力が高まるタイプですし、もともとハイボールに対して自信がないわけではありません。もちろん、下のシュートに対しては絶対に負けたくないという気持ちもありました。次戦対戦するイタリアや、ファーストラウンドで対戦したブラジルという国は、子どもの頃から憧れていたチームです。そのチームと、自分たちの国の代表として戦えるのは、やはり熱くなれます。大学生としてそういう経験ができるのは、これが最後になるので、絶対に勝ちたいと思います。
 PK戦になっても自信はあります。PK戦ではあまり負けたという印象がなく、自分の中での勝率は9割くらい。PK戦になったら、勝てる自信しかありません。


■小林成豪(関西学院大・MF・4年)

 今日の試合は前回大会で敗れた相手ということで、チーム全員がリベンジという気持ちで気合が入っていました。だから、まずは勝てたことがよかったと思います。神川監督からはサイドに開いて攻撃の起点を作り、どんどん仕掛けろと言われていました。フランスは、体は大きいけれどアジリティは弱いと聞いていたので、怖れることなく仕掛けられたと思います。ただ、何回もシュートチャンスがあったにもかかわらず外してしまったので、早く1点をとって波に乗りたい気持ちはあります。
 まだ準々決勝が終わったばかりですが、この連戦の中ではやはりチームが一丸とならなければ戦えないと思いました。あとは試合中の悪い時も、いい時も声を出して冷静にやることが大切だと思っています。個人的には、直前合宿のときからいい調子は維持しているのですが、やはり得点に絡みたいので、次の試合ではゴールを狙いたいと思います。


■田上大地(流通経済大・DF・4年)

 ブラジル戦では緊迫した状況の中で(端山)豪が(FKから得点を9決めていたので、キッカーの役割として、こういう試合でゲームを決める得点を挙げられたら、チームのためになると思っていました。大会を通していい感じでボールを蹴れていたのと、相手GKの位置もよくなかったので、狙ったところに蹴れば入ると思って蹴りました。
 フランスはパワーのある選手が多かったので、下手にぶつかると(攻守が)入れ替わってしまいます。だからうまく間をとりながら、(ボールを)持たせるところ持たせて、最終的に足に当たればいいかな、という感じでやっていました。いい感じで、割りきって守備ができと思います。
 (怪我は)自分が一方的に相手の頭にぶつけにいったというか(笑)。怪我は額を切っただけなので大丈夫です。準決勝も出られると思いますし、ここまできたら、ちゃんとやりきりたいという思いはあります。でも、まずはディフェンスとしての役割を果たすことが絶対条件。プラス、自分の武器を活かしていければと思います。そして、FKもそうですが、やっぱりセットプレーでワンチャンスがあれば決めたいと思います。

■八久保颯(阪南大・MF・4年)

 フランスの戦い方が(スカウティング)映像と違ってかなり引いてきたので、ボールを失わないよう意識していました。相手のDFが大きいので、単純にクロスをあげたり、ミドルシュートを打つといった単調なことをしていても、ゴールは入らない。みんなで連携をとって、ワンタッチをうまく使いながら、ゴール前で崩していければいいと思いました。ただ、クロスひとつにしても、グラウンダーのクロスだったりアーリークロスだったり、個人的にもっとアイディアを出していたらスムーズに点を取れていたのではないかと思います。個人的には、縦に仕掛けることで室屋選手を使い、中に行くことで和泉選手を使う。自分の特徴を出すことで周りの選手をうまく使うことを意識しました。
 自分としては、この大会を大学サッカーの集大成のつもりで臨んでいます。その分、大会にかける思いは強いですし、個人的にもこうした国際大会に出るのは初めての経験です。だからこそ、積極的に世界の強さを肌で感じて、通用する部分、自分が通用する部分、しない部分を見極めていきたい。そのうえで、世界にチャレンにするために自分から仕掛けていきたいです。




■試合結果詳細

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