「第30回デンソーカップチャレンジサッカー 宮崎大会」1回戦マッチレポート
2016/03/05
「第30回デンソーカップチャレンジサッカー宮崎大会」が3月4日、開幕を迎えた。快晴の中執り行われた開会式では、全日本大学選抜主将・重広卓也が選手宣誓をおこない、各地域選抜の誇りをかけた戦いの火ぶたが切って落とされた。
○陸上競技場で行われた、全日本選抜と北海道・東北選抜の対戦。全日本選抜は1・2年生のみのチームながら、各地域から招集された選りすぐりのチームだけあって、優勝候補の筆頭である。
試合の立ち上がり、全日本選抜は7番・重広卓也を中心とした両サイドを使った攻撃でチャンスを作り出す。30分、11番・山口一真のコーナーキックから18番・小川原一輝が頭で合わせて先制点とすると、60分には19番・松木駿之介、67分には11番・山口と立て続けに得点する。
全日本選抜の快勝と思われたが、79分、北海道・東北選抜の17番・宮澤弘が相手プレーヤーの一瞬のスキを突いて1点を返すと、82分には5番・石橋理志が、アディショナルタイム1分には再び17番・宮澤が2点目を決めて、同点へと持ち込んだ。
PK戦の末、北海道・東北選抜が5-4で勝利。前年度チャンピオンで3連覇を狙う全日本選抜が初戦で敗れるという、近年まれに見る大番狂わせの幕開きとなった。
○第3競技場で行われた東海・北信越選抜と関東選抜Aの対戦。
試合は、両チームともに激しくボールを奪い合う展開が続いた。東海・北信越選抜は、10番・大野耀平と、9番・知念慶を中心に、サイドからの攻撃を展開。一方の関東選抜Aは、19番・松本孝平から11番・翁長聖のドリブル突破でチャンスを演出するが、双方ともに得点を奪うことができず前半が終了。
後半も立ち上がりから激しくボールを奪い合う両チーム。試合も中盤に差し掛かる時間帯になると、関東選抜Aがボールを持ち始め、80分、7番・道渕諒平のパスから11番・翁長聖が待望の先制点を挙げる。しかしその直後の84分、10番・大野が左サイドからのクロスを頭で合わせ同点にすると試合を振り出しに戻した。しかしその後スコアは動かずPK戦に突入。東海・北信越選抜のキッカーが2度失敗し、4-5で関東選抜Aの勝利となった。
○ラグビー場で行われた関西選抜と関東選抜Bの対戦。
立ち上がりは関東選抜Bが球際の強さで関西選抜を上回り、主導権を握ろうとしたものの、関西選抜は両ワイドからの攻撃を仕掛け、徐々に関西選抜のペースとなる。両チーム、互いに譲らない展開が続き、0-0で前半を折り返す。
ともに無得点で迎えた後半、立ち上がり早々46分にに関東選抜Bの17番・相馬優紀の右サイドのクロスから7番・矢島輝一が頭で決めて、先制点とする。しかし関西選抜も相手ディフェンダーの裏抜け出した17番・國分将が相手GKをかわし、同点へと追いつく。
その後は両チームとも相手の守備の一瞬のスキを突きチャンスをうかがうが、得点につなげることができず、1-1で90分が終了。迎えたPK戦では両チームともに決め続け、関東選抜Bの9人目が外したことにより、関西選抜の勝利となった。
○ラグビー場での2試合目は、昨年度準優勝の九州選抜と、中国・四国選抜との対戦となった。
九州選抜は、右サイドの選手を中心としたサイド攻撃を展開する。対する中国・四国選抜は、5番・越智拓巳や3番・安田拓馬を中心として粘り強い守備を行い、九州選抜に得点を許さなかった。
0-0で迎えた後半、九州選抜は14番・瓜生昂勢、11番・児玉怜音、17番・末永巧を投入し前線に厚みをかけ、中国・四国選抜のゴールを脅かすも得点には至らず。一方の中国・四国選抜も交代で入った15番・藤川真也を中心に粘り強い守備からのカウンター攻撃で九州選抜のゴールに迫るも、結局0-0のままPK戦へ突入した。
PK戦では九州選抜GK・馬橋洋樹が1本目を止め、4-3で勝利をおさめた。
2日目は、ラグビー場にて北海道・東北選抜と関東選抜A、関西選抜と九州選抜が、第3競技場では全日本選抜と東海・北信越選抜、関東選抜Bと中国・四国選抜が対戦する。
初戦で波乱を巻き起こした北海道・東北選抜がどこまで勝ち上がることができるかが注目である。