JUFA 全日本大学サッカー連盟

デンソーカップ
「第30回デンソーカップチャレンジサッカー宮崎大会」2回戦(2日目)マッチレポート
2016/03/06
 「第30回デンソーカップチャレンジサッカー 宮崎大会」第2日目の4試合が3月5日に行われた。
 昨日の開幕戦で優勝候補の全日本選抜が敗退。その結果、全日本選抜を下した北海道・東北選抜に注目が集まるだけでなく、初戦で勝利した全チームの優勝の可能性が高まった。


○全日本選抜の大会3連覇を食い止め、勢いに乗る北海道・東北選抜と、攻守にかけてバランスの取れた関東選抜Aの対戦。

 関東選抜Aはロングボールを相手DFの背後に蹴りこむシンプルな攻撃を展開。対する北海道・東北選抜は前線からプレスをかけ、セカンドボールでショートカウンターを狙う試合となった。しかし、両者譲らない時間が続き、0-0で前半を終える。

 後半開始早々の46分、関東選抜Aの19番・松本孝平の放ったシュートのこぼれ球を、17番・山本哲平が押し込んで先制点を挙げる。得点を機に徐々に関東選抜Aがペースを握るが、北海道・東北選抜も球際の粘りでボールを奪い、チャンスにつなげる。しかし80分にはゴール前右の15番・古橋匡梧の浮き球のパスを10番・小林大地が頭で合わせて2点目を挙げ、試合を決定づけた。

 2-0で勝利した関東選抜Aは、明日の決勝戦で9年ぶりの優勝を賭けて関西選抜と対戦。また、北海道・東北選抜は九州選抜との3・4位決定戦に挑む。


○関東選抜Bとの接戦を制した関西選抜と、2年連続の決勝進出を狙う九州選抜との対戦。

 両チームともにサイドを使った攻撃を仕掛け、試合の流れを掴もうとする。試合が動いたのは24分、関西選抜はPKを獲得すると、これを6番・池上丈二が右足で決めて先制点を挙げる。流れを引き寄せた関西選抜は、前半終了間際の41分にも7番・徳永裕大のクロスから13番・前田央樹が2点目を決めると、43分には池上が左サイドから中央へドリブルで切り込む。この池上からのパスを受けた前田が、この試合2点目となるシュートを右足で決め、3-0と九州選抜を突き放す。

 3点差をつけられた九州選抜は後半、交代選手5枠を使ってチャンスを作るものの得点には結びつかない。対する関西選抜も、追加点を狙うが後半に得点を挙げることはできず、3-0のスコアのまま、関西選抜が2年ぶりとなる決勝へと駒を進めた。


○全日本としてのプライドをかけて負けられない全日本選抜と、東海・北信越選抜の対戦。

 試合開始から、両チームともにサイドを起点として攻撃を展開。同サイドで激しい攻防が繰り広げられる中、18分に全日本選抜13番・中野誠也がコーナーキックから先制点を挙げる。中野はさらに28分にも、相手DFのこぼれを拾い2点目をマーク。

2-0で折り返した後半は、前半とはうって変わり、東海・北信越選抜が流れを掴む。中盤の選手を中心とした細かいパス回しで優勢に試合を進める東海・北信越選抜に対し、全日本選抜はプレーの精度を欠きミスが目立つ。だがその中で、80分に全日本選抜がPKを獲得。これを9番・ジャーメイン良がしっかりと決めて3点目とすると、終了間際の90分にも14番・渡邉新太がダメ押しの4点目を決めて、4-0で試合を決定づけた。

この結果、全日本選抜はラグビー場にて関東選抜Bとの5・6位決定戦に臨むことに。また、東海・北信越選抜は中国・四国選抜と対戦する。


○関西選抜との接戦に惜しくも敗れた関東選抜Bと、中国・四国選抜との対戦。

 試合開始から関東選抜Bが攻勢に出る。右サイドを起点に攻撃を展開するが、中国・四国選抜は落ち着いた対応でチャンスを作らせない。すると、中国・四国選抜のペースになり始め、22分に15番・藤川真也のゴールで中国・四国選抜が先制する。しかしその後のチャンスを決めきることができず、流れは再び関東選抜Bへ。35分に9番・星野秀平が左サイド4番・溝渕雄志のクロスを右足で合わせ同点とすると、44分には16番・原田鉄平がヘディングで決めて関東選抜Bが逆転に成功する。

 2-1で折り返した後半は、80分に右サイド17番・相馬勇紀のクロスから7番・矢島輝一がダメ押しの3点目を決めて3-1に。そのまま試合終了となり、関東選抜Bの快勝となった。


第3日目 順位決定戦は、第3競技場にて、東海・北信越選抜と中国・四国選抜の7・8位決定戦、ラグビー場にて、全日本選抜と関東選抜Bの5・6位決定戦、陸上競技場にて、北海道・東北選抜と九州選抜の3・4位決定戦と、関東選抜Aと関西選抜の決勝戦が行われる。

 ついに日本一の選抜チームが決定する第3日。頂点を掴むのは関東か、関西か。東西頂上対決の行方に要注目だ。