JUFA 全日本大学サッカー連盟

インカレ
『平成28年度 第65回全日本大学サッカー選手権大会』記者会見レポート
2016/12/07
 本日12月6日、『平成28年度第65回全日本大学サッカー選手権大会』の開幕に先立ち記者会見が行われました。

 記者会見には、公益財団法人日本サッカー協会 会長・田嶋幸三、一般財団法人全日本大学サッカー連盟副会長・松本健一、一般財団法人全日本大学サッカー連盟大学選手権実行委員長の玉井朗、一般財団法人全日本大学サッカー連盟技術委員長・中野雄二が登壇。日本サッカー協会の田嶋会長は本大会を「『総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント』と並び、大学サッカー最高峰の大会として数々の名勝負、そして多くの選手たちを育んで参りました」と紹介。さらに「監督や選手の皆さんには、多くの方たちが皆さんに注目していることと、Jリーグのみならず世界にも通じる道が、大学サッカーの中にも拓かれていることを自覚し、思う存分プレーをしてほしいと思っています」とのコメントが寄せられました。
 また玉井朗・大学選手権実行委員長からは、大会の概要が説明され、中野雄二・技術委員長からは本大会の見どころ、各地域代表の注目大学などが語られました。
 出場24大学を代表し、昨年度本大会優勝校・関西学院大学の成山一郎監督、明治大学の河面旺成選手、日本体育大学の高野遼選手、関西大学の前川黛也選手が登壇し、大会に向けての抱負を語りました。


■前年度優勝校・関西学院大学・成山一郎監督


 関西学院大学は昨年度優勝校ということでこの場に立たせていただいていますが、私に日本一になるという経験がなかったせいで、優勝したあとのチームをどうしたらいいのかがさっぱりわからず、今年はチームをボロボロにしてしまいました。学生には大変な迷惑をかけてしまいましたが、4回生を中心にチームを建て直し、このインカレに出場できることとなりました。そのことをとてもうれしく、誇りに思っています。インカレは、1年間の努力の成果と4回生の引退をかけた、重たくて緊張感がある、大切な大会だと思っています。その大会で関学大が掲げた目標は「優勝」です。大会が始まると、いつも思い通りにいかないことばかりなのですが、それでも一度男が立てた目標に対して、どれだけ本気になれるのか。どれだけ本気の戦いをさせてやれることができるのか。そういうところに、とことんこだわって追求し、しっかり準備をしたいと思います。
 大会にあたって大切なのはまず初戦だと思っていますので、初戦に向けてしっかりと準備して臨みたいと思います。


■明治大学・河面旺成選手

 明治大学は今年1年、三冠を目標に掲げて取り組んできました。現段階で総理大臣杯優勝と関東大学リーグ優勝をはたし二冠までは獲れているのですが、選手は誰ひとりとして二冠で満足している者はおりません。スタッフや試合に出ている選手はもちろんのこと、試合に出ていない選手、マネージャーも含めて全員がひとつの目標に向かって取り組むことができています。その取り組みが間違っていないことを証明するためにも結果を出さなければならないと思いますし、インカレに向けて一戦一戦しっかり戦って、結果を求めながらやっていきたいと思います。

■日本体育大学・高野遼選手

 チームとしては夏の総理大臣杯でベスト4に終わり、非常にくやしい思いをしました。ですから今、改めて「日本一」を目標に掲げ、そのための最後の舞台で精一杯みんなが協力をし、最後は日本一を勝ち取って笑って終われるようにがんばりたいと思います。

■関西大学・前川黛也選手

 インカレという大学最後の大会に、関西の代表として優勝をできるように戦うのはもちろんのことですが、関西大学として「全員サッカーで日本一」という目標を掲げている以上、しっかりとその目標を達成できるよう、チーム一丸となって戦いたいと思います。個人としてはGKなので失点をしないよう、チームを勝たせるためにも貢献していきたいと思います。

■質疑応答

――インカレについて、ご自身やチームメイトやOBの方の印象は? またそれを踏まえて、本大会にどのように臨まれるのか教えてください。

河面 自分たち明治大学は、去年、関西学院大学さんに、総理大臣杯とインカレの両方で負けてしまいました。同じ相手に2回負けるというのは本当に悔しいことですが、去年の関西学院大学さんのいいところを、自分たちも意識しながらやってきたところはあります。そうした、今年1年間取り組んできたことが、このインカレに活かせればいいと思っています。

高野 日本体育大学は35年ぶりの出場ですので、経験などはなく、ほとんど初出場のような気持ちです。ただ去年のインカレの決勝など、憧れの目で見ていた舞台で、自分たちが日本一を獲れればと思っています。大学最後の舞台で思い切り戦って、日本体育大学の歴史を変えたいと思っています。

前川 関西大学は3年ぶりの出場ということで、インカレという大会とは少し離れていました。ですので、しっかり優勝という結果を出したいと思っています。

――河面選手におうかがいします。総理大臣杯とリーグ戦の2つのタイトルを獲ると、どこかで慢心のようなものが生まれてしまうのではないかと思うのですが、それをどう引き締めて大会に臨まれますか?

河面 今季は最初から三冠という目標を掲げていたので、リーグ戦優勝のあとのロッカーでも「まだ次がある」と声をかけていました。そういう慢心や隙を作らないためにも、スタッフも含め選手も日頃から話し合いながら取り組んできました。そういう隙は作らないようにしてきたつもりです。