『第31回デンソーカップチャレンジサッカー 刈谷大会』1回戦・監督、選手コメント
2017/02/18
●全日本大学選抜 宮崎純一 監督
初戦ということもあり、また昨年は3-0から追いつかれてPK戦で敗れていたので、4点目を取るまではヒヤヒヤしていました。
序盤はセンターバックのところに、相手の10番の選手がきて、ヘディングで勝てないといったシーンがありました。ハーフタイムでそこを確認し、チームとしてというよりは1対1で勝とう、ここで勝てなければプロに行っても勝てないと伝えました。結果、かなり改善されたと思います。技術・戦術といったところより、メンタル面での確認をしました。
昨年、3-0から追いつかれたことは、彼らにとって大きな経験、糧になっていると思います。今日は90分の試合の中で結果を出そうと伝えていましたが、自分が言わなくても少しずつ成長してきている。個々には100%に近い出来だったと思います。
特に中野が相手にプレスをかけて奪って決めた2点目は、ファーストアプローチで相手の上回れるというところが徹底できていて、貴重な点だったと思います。
●全日本大学選抜 中野誠也 選手(筑波大学・FW・3年)
今日は先制点が絶対にほしいと思っていました。山口がボールを持った瞬間、裏に蹴るというのはわかっていたのですが、DFがカットするかもしれないとは思っていました。tだ、そこで相手(ボールを)反らしたらいけると思っていて、そのとおりのゴールができてよかったです。2点目については、ハーフタイムに朴コーチに「もっと厳しく(プレスに)いけ」と言われて、自分でも守備のギアをあげたところで(ボールを)カットできたところからつながったゴール。守備は自分でも課題だと思っていたので、少しでも改善できたのかな、と思います。
2点を決められたのはいいことだと思いますが、自分としては今日の試合でチームといい関係をつくれたということを評価したい。自分はパスを受けてなんとかするタイプ。ボールをもらえないと何も始まらないのですが、宮崎での合宿では、そこでいい関係を作れなかった。けれど今日に関しては、うまくボールをもらえたと思います。
早いタイミングでジュビロ磐田への加入を決めたのは、去年と同じプレッシャーの中で戦うより、もっとプレッシャーのある中で戦いたいという気持ちもあったから。その結果、批判されることがあれば、その中でもっと強くなっていけばいい。いいことも悪いことも、全部吸収して成長したいと考えています。
●全日本大学選抜 岩武克弥 選手(明治大学・DF・2年)
初戦なのでしっかり勝とうという形で試合に入ったので、勝てたことが一番よかったと思います。ゴールシーンについては、(前線に)上がっていって得点を取れたらいいな、くらいの気持ちでいたのですが、たまたまボールが転がってきたので、思い切り打ったら入りました。
決勝に残れるよう、明日の試合でもしっかりがんばりたいと思います。
●全日本大学選抜 宮大樹 選手(びわこ成蹊スポーツ大学・DF・3年)
今日の自分は立ち上がり、非常に硬かったと思います。自分では緊張しているつもりはなかったのですが、体のほうが緊張していた。ハーフタイムに朴コーチに檄を飛ばされて、後半は少し改善できたと思います。前回大会ではこのチームに参加していなかったのですが、みんなが3-0から敗れたことを非常に意識していて、自分もそれにつられて最後まで集中することができました。
昨年末に(全日本選抜の)選考会に呼ばれたときは、うれしい気持ちと「やってやる」という気持ちがありましたが、正直残れるとは思っていなかった。ただ、高さのある、左利きのセンターバックはそういないので、そこは自分のストロングポイントだと思っています。課題は体の使い方とビルドアップ。そこは今後スキルアップしたいと思います。
●全日本大学選抜 米田隼也 選手(順天堂大学・MF・3年)
今日の試合は厳しい戦いになると予想していました。個人的には点かアシストという結果がほしいと考えていたので、満足とはいかないまでも、結果が出せたのは評価できるかと思います。ただ、もっと持ち味を出したかった。
ゴールについては、前半にもクロスに合わないシーンが何度かあったので、ファーで待っているよりもニア気味に詰めて飛び込もうと考えていました。思っていたとおりの形で、うまくゴールできてよかったです。
昨年の夏の台湾遠征には体調不良で参加できず、正直、いろいろな面で自分が出遅れている、ということは感じています。それを払拭するためには、ゴールを挙げることが一番。今日はそういう意味でもゴールができてよかったです。
●関東B・北信越選抜 田中雄大 選手(桐蔭横浜大学・GK・3年)
チームとしては、失点を0に抑えられてよかったけれど、決めるべきところでの決定力に欠けていたところがありました。1日で修正するのは難しいかもしれませんが、コミュニケーションを見直すことでよくなる部分はあると思うので、そこをつきつめて明日の全日本選抜との試合に臨みたいと思います。
明日の全日本選抜との対戦では、大学の1番のチームに「いい試合をしたね」、「いいゲームだったよ」、「いいプレーだったよ」と言われて終わるのではなくて、結果を求めていきたいと思います。
●関西選抜 竹下玲央 選手(関西大学・FW・3年)
今日の試合は、前からいってうまくはまっていたし、立ち上がりは悪くなかったと思います。セットプレーで先制点と追加点、PKで3点目と楽ではない試合ではあったけれど、こちらの流れで展開できたのがよかった。
1点目については、荒木選手からボールが来そうだと思って準備をしていたことが、ゴールにつながった。ああいう得点を取れることは、FWとして大きいと思います。PKについては、落ち着いて決めることができました。
次の試合は関西・関東の対戦となりますが、どうしても大学サッカーは関東のチームが強いと思われているので、ここでしっかりと勝って、関西も負けないくらい強いということを証明したい。間違いなく、今日よりタフな試合になるとは思いますが、関西選抜らしく、明るく力強く戦いたいと思います。
●関東選抜A 渡邉新太 選手(流通経済大学・MF・3年)
今日はゴールやアシストなど、目に見える結果を意識していたので、2ゴールという結果を挙げられたよかったです。最初に失点してもやることを変えず、狙いとするサッカーがブレなかったことで、いい形で逆転できたのではないかと思います。
大宮アルディージャと練習試合をした時は裏を狙いすぎて、(3-4-3のシステムの)前3枚が孤立してしまった。その後話し合って、今日は前3枚の距離感を意識して、それぞれが近い場面を多く作り出そうとしました。結果、パスも通ってワイドもうまく使えるようになった。中と外の使い分けがうまくいっていたと思います。