【デンソーカップ日韓戦】前日練習レポート
2017/03/12
約10日間にわたるドイツ遠征を終えた全日本大学選抜は、3月12日に行われるデンソーカップサッカー大学日韓(韓日)定期戦のため、日本を経由してそのままソウル入り。9日から、試合に向けての調整を続けてきました。
試合前日となるこの日は、会場である坡州スタジアムで練習。ミーティング前には、6年前に起こった東日本大震災についての説明がされ、犠牲となった方々に対して黙祷が捧げられました。
メンタルトレーニングの後はピッチに出て、軽いウォーミングアップと、コーチも含めた11対11のチームに分かれて、それぞれ攻撃、守備に重点を置いたミニゲームを展開。1時間という短い時間の中での練習でしたが、初のアウェー勝利に向けて、順調な仕上がりを見せていました。
ドイツ遠征での収穫について、宮崎純一監督は「なんといっても、大きくて早くて強い相手と試合形式で戦い、その中で自信をつけたこと」を挙げました。悪天候(降雪)のため、予定していた4試合のうち、3試合しかできなかったのが残念なところ、としながらも、初戦のデュッセルドルファー・ウェスト(ブンデス5部)相手には6-0で快勝。また、宮崎監督が「この遠征でいちばんの収穫」とするのが、3月7日に行われた、フォルトゥナデュッセルドルフ95戦。ドイツやアメリカなど、各年代の代表経歴のある選手や、週末の試合に出場した選手もいるチーム相手に、3-1で逆転勝利を収めました。
「190センチ台のセンターバックやGKに対しても、切り替えの速さや強引さ、シュートへの意欲というのもが出せた。試合という目標の中で、自分たちのよさをどう出すか、改めて考えることができたのが収穫」
その他、クラブ施設見学も含めたブンデスリーガの試合観戦や、地元日本人学校の子どもたちとの交流、元浦和レッズ監督のフォルカー・フィンケ氏の講演会など、多彩で密なスケジュールをこなして韓国入りした全日本大学選抜。今夏に控えるユニバーシアード競技大会に向けて、「2週間にわたる共同生活をしていく中で、選手たちがどういう関わりを作っていくか、トレーニングできたこと」も大きいと宮崎監督はいいます。
様々な経験をしてきた全日本大学選抜が、その経験と成長を、デンソーカップ日韓(韓日)定期戦で最高のパフォーマンスと結果で表してくれることを期待しましょう。