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『平成29年度 第66回全日本大学サッカー選手権大会』準決勝戦マッチレポート
2017/12/23
12月21日(木)に2017年度の大学サッカーを締めくくり、冬の大学日本一を決める大会『平成29年度 第66回全日本大学サッカー選手権大会』(インカレ)の準決勝が行われた。シード以外の2校がベスト4に残るなど、波乱も多かった本大会も残り3試合。決勝進出を懸けて、東西の4校が激突した。
◯前年度王者で関東第1代表でもある筑波大学を破り、勢いにのる東京国際大学(関東地域第6代表)と、福岡大学との激戦を制してベスト4へと駒を進めた流通経済大学(関東地域第3代表)との一戦。
序盤はロングボールが多く、落ち着かない展開が続いた。しかし23分、中央突破をはかった東国大の10番・安東輝がペナルティエリア外に上ってきた14番・川上翔平にパスを出す。すると、14番・川上が持ち前のテクニックで相手をかわし、左足でゴールネット隅にシュートを突き刺した。「3つミスが重なってしまった」(中野雄二監督)と、思わぬ形で先制を許した流経大だったが、そのままでは終わらない。32分には16番・吉田大河がボールをカットすると、10番・ジャーメイン良へ。10番・ジャーメインがワンタッチでボールを落としたボールに、9番・立花歩夢が右足を振り抜き、流経大が同点に追いつく。
その後も落ち着かない展開が続いたが、両チーム追加点なく試合は延長戦に突入。延長戦では流経大が立て続けにチャンスを作り、101分、ついにスコアを動かす。流経大は32番・宮津祥太が相手との競り合いに勝ってボールを収めると、そのままドリブルで突破。相手DFをふりきり東国大のGK21番・小島圭人と1対1となったところで、横から侵入して来た30番・星野秀平へとパスを出す。フリーの状態だった30番・星野は、落ち着いて右足でゴールに流し込み勝負あり。決定的ともいえる2点目を得た流経大はその後、途中出場の長身DFの28番・アピアタウィア久らが相手FWを抑え込み、1点差を守りきって1-2で勝利を収め、3年ぶり2回目の決勝進出を決めた。
決勝の対戦相手は同じ関東地域である法政大学。流経大・中野監督は自身の母校が対戦相手ということもあって「対戦が楽しみ」と笑う。今季リーグ戦での対戦成績は1勝1敗とイーブンだが、今季最後の試合で勝ち越しの白星を挙げたい。
◯PK戦の末、準決勝に駒を進めた関西大学(関西地区第4代表)と、シーソーゲームを制した法政大学(関東地区第5代表)の一戦。
両チームともに連戦の疲れを見せず、序盤から激しい攻防を見せた。関西大は、法大の激しいプレッシャーにも怯むことなく、中央からパスをつなぎ攻め込む。しかしシュートは法大の固い守りに阻まれ、なかなか得点に結びつかない。対する法大は、サイド攻撃を起点に関西大ゴールを脅かすも、「予想以上に粘り強い守り」(法大・長山一也監督)という守備陣を前に、こちらも得点を決めることができない。拮抗した展開が繰り広げられる中、34分に法大は、9番・ディサロ燦シルヴァーノが左サイドを突破しゴール前にカットイン。そのままマイナスのパスを13番・末木裕也に出すと、13番・末木のあげた浮き球が関西大のハンドを誘い、法大がペナルティーキックを獲得する。これを9番・ディサロがしっかり決めて法大が先制する。しかし関西大も前半終了間際の45分+1分、中央でボールを持った30番・塩見仁から6番・塩谷仁、そして9番・加賀山泰毅にパスがつながると、最後は9番・加賀山が左足一閃。シュートをゴールに突き刺し、関西大が同点に追いつく。
その後は両チームともに一進一退の攻防戦を繰り広げ、後半、そして延長戦でも決着がつかず、PK戦に突入した。先攻は関西大。関西大は3人目のキッカー、8番・鈴木拳士郎の蹴ったボールが法大GK1番・関口亮助に止められ、続く4人目の3番・鯉沼晃のボールも枠外に外れて万事休す。対する法大は、全員がしっかりと決めたのに続き、4人目の20番・上田綺世も成功して、PK戦を2-4で勝利した法大が決勝へと駒を進めた。
10年ぶり11回目の決勝進出となった法大だが、10年前は早稲田大学に0-2で敗れ優勝ならず。今大会の決勝で勝つことができれば、実に41年ぶりの優勝となる。また夏の総理大臣杯も制しているため、夏冬二冠を狙える立場にある。対戦相手は関東第3代表の流通経済大学。優勝を狙うことはもちろんだが、選手たちにとって流経大は「3年前の総理大臣杯の決勝で敗れた相手」(1番・関口)との苦い思い出がある。PKをストップし「PK戦は得意とはいえないが、もっているかもっていないか、と聞かれればもっているほう」と笑う主将の1番・関口だったが、「1年のときはスタンドで流経大に負けるのを見た。今度は勝って借りを返したい」と表情を引き締めた。
今季の大学サッカーも残り1試合となった。決勝戦のカードは、3年ぶりの決勝進出で2回目の優勝を狙う流通経済大学と、10年ぶり11回目の決勝進出で41年ぶり3回目の優勝を目指す法政大学。2年連続の関東地区対決となったインカレ決勝戦。昨年度大会では筑波大学が日本体育大学を8-0で下すという圧倒的な展開となったが、今年は両チームとも攻守にタレントを揃えているだけに、拮抗した、見応えのある対戦が楽しめそうだ。
インカレ決勝戦は、12月24日(日)に浦和駒場スタジアムにて12時キックオフ。今年最後の"大学日本一"を獲るのは、流経大か、それとも法大か――。
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