JUFA 全日本大学サッカー連盟

全日本大学選抜
『第30回ユニバーシアード競技大会(2019/ナポリ)サッカー男子日本代表』インテグリティ講習会を実施
2019/06/24

 『第30回ユニバーシアード競技大会(2019/ナポリ)』の直前合宿において、ユニバーシアード代表選手に向けて、日本代表選手団としての行動規範やアンチ・ドーピング理念への理解を深め、インテグリティ(誠実性、健全性、高潔性)を学ぶ講習会が行われました。

 本来は、大会前の結団式などにあわせて行われる講習ですが、サッカー代表チームは結団式前にイタリアへ向かうため、事前に総務の櫻井友がJOC(日本オリンピック委員会)の講習会を受講。トレーニングマッチが行われた18日の午後に、『CONMEBOLコパアメリカブラジル2019』に参加中のFW上田綺世(法大)を除く19選手、ならびにスタッフが参加し、日本代表選手としての行動について学びました。

 講習会では、オリンピズムの理念、フェアプレー精神、世界各地の選手・開催地の人々との友好を結ぶことの重要性とともに、代表選手に求められる“公人”としての意識・行動についての説明がされました。

 ソーシャルメディア、ブログ、インターネットについてのガイドラインでは、選手自身の発信は大会、そして日本代表チームに興味をもってもらうツールとしての効果が期待されると紹介。一方で選手が発言することで起こりうるリスクと、発言することの責任についても触れられました。代表選手は、個人情報などセキュリティー問題、写真などに写った第三者への配慮などの意識したうえでインターネット、ソーシャルメディアを活用することが求められます。講習を受けた選手たちが、大会でどのような情報を発信するのか注目されます。




 その後は山田大樹チームドクターによるドーピングについての解説が行われ、身近にある禁止薬物などについての説明がされました。また、2011年深セン大会のスタッフである内田靖之トレーナーによる大会期間中のコンディションの重要性のほか、筑波大学運動栄養学研究室・麻見研究室の城間早紀さんからは、ナポリの食事情、選手村やバイキング食での栄養のとり方などの解説がありました。筑波大学運動栄養学研究室・麻見研究室では五輪大会で行われている選手への食サポート、栄養ガイドなどを参考に、大学生アスリートに向けセルフマネジメントを視野に入れた食環境ガイドを作成。食に留まらず、現地情報を織り込んだこのガイドは選手たちの大きな指針になることでしょう。



 最後には松本直也監督からの言葉で締められたこの講習会は、間近に迫った大会に向け、選手たちに“日本代表”としての意識、行動、コンディション調整をうながすものとなりました。