『第36回デンソーカップチャレンジサッカー 福島大会』では、3月9日(水)に、東日本大震災の被災地見学と、復興活動を支援するボランティア活動を行いました。
この活動には、各チーム有志の選手(計10名)と運営の学生幹事5名が参加しました。
参加者:
U20全日本選抜:吉尾虹樹(法政大学)、山内日向汰(桐蔭横浜大学)
関東選抜A:落合毅人(法政大学)、後藤佑介(順天堂大学)
関東選抜B:齊藤聖七(流通経済大学)、加藤悠馬(拓殖大学)
東海選抜:福本悠(中京大学)、古長谷千博(常葉大学)
九州選抜:伊藤颯真(福岡大学)、榊原琉太(福岡大学)
学生幹事:岩崎優奈、菊地彩花、田中大翔、寺嶋ひなた、飛田楓
※関西選抜、プレーオフ選抜は試合時間変更のため不参加
活動は、被災地の富岡町を見学するバスツアーから始まりました。見学の道中では、自分たちにも馴染み深いお店や学校が、震災から11年経った今でも崩れ落ちたままになっている様子を目の当たりにしました。改めて、震災の被害の大きさを痛感しました。ツアーには震災の様子を知るガイドの方にも同行していただき、震災当時の様子も伺いました。ガイドの方の言葉の中で特に印象的だったのが、「街は直っても、心は直らない」という言葉です。「家や駅など、物が着々と修復が進んでいく一方で、避難などで人が離れ、一度崩れた地域のコミュニティーは二度と戻らない」。ガイドの方はとても明るく語ってくださいましたが、被災地の外から見たり聞いたりするだけでは分からない被害があることを学びました。
続いて、富岡町にある「とみおかワインドメーヌ」にて、ボランティア活動を行いました。「とみおかワインドメーヌ」では、ワインを核とした福島県浜通り・富岡町で新たなまちづくりと、新しい農業への取り組みを行っています。
今回、ボランティア活動をさせていただいたのは、これからブドウの苗木を植える予定の富岡駅東圃場の石拾いです。圃場を作るための土地は、放射線による汚染により、土壌の入れ替えが必要でした。入れ替えた土壌の中には、石がたくさん入り込んでおり、ブドウを育てるには適さない環境です。そういった土壌を整備するために、参加者たちは自慢の体力を活かし、大きいものでは20㎏近くもあるような石を掘り出し、畑の整地に協力いたしました。施設の方にも、「あっという間に畑がきれいになった」と大変喜んでいただくことができました。
今回の活動では、東日本大震災の被害の大きさを改めて知ることができました。一方で、復興や地域の発展に前向きに取り組むガイドの方や、施設の方と接することで、活動をさせていただいた私たちも勇気をもらうこととなりました。